ローゼンクランツのインシュレーター(REXIV)をM.Aさんの”まみそブログ”の中で音楽性が素晴らしいと褒めて頂いた事が少なからず好影響に繋がりました。
そのM.Aさんはヘッドフォン再生に拘って音楽を聴いていらっしゃいます。私には昔オープンリールで録音する時にモニターするのに使ったぐらいで音楽を聴く為に利用するといった事はありません。
そのヘッドフォンによる魅力を知りたく私の方から体験させて頂きたいとお願いしました。
以下はその直後に頂いたメールです。
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----- Original Message -----
From: M.A
To: info@rosenkranz-jp.com
Sent: Tuesday, June 16, 2009 3:21 AM
Subject: 先日はありがとうございました
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貝崎様
昨日は貴重な体験をさせて頂き本当にありがとうございました。
私は元々性能よりも「音楽性」を大事にして音を追い込んできていたはずが、高価な機器の導入、そして更に上を目指すという思いを「更に高音質に」と考えてしまっていたのが間違いでした。
今回の熱が冷めないうちにとブログのほうにレポートを書き上げましたので是非ご覧ください。
http://mamiso.blog.shinobi.jp/Entry/158/
後から冷静になって思い出したのですが、実は私がオーディオにのめり込んだキッカケとなったヘッドホンがあります。一番最初に「最初に理想の音のヘッドホンを見つけ、それを超えるヘッドホンがないのかを探すためにいろいろ購入してきた」と言ったのを覚えていますでしょうか。
その理想のヘッドホンがオーディオインテルさんのUSTヘッドホンというもので、可聴電波という理論による技術を採用したヘッドホンです。
もし興味がありましたら一度インプレを読んで戴きたいです。
http://mamiso.blog.shinobi.jp/Entry/9/
私が意見を出し、改良に改良を重ねて今に至る製品で、私にとって共同開発していたような感覚が強くて思いいれのあるヘッドホンです。オーディオインテルさんとは仲良くさせてもらっており、新しい試作品ができると試してみてほしいと送ってくれたりもします。このインテルさんの音は私の音楽観のベースとなっています。
さて、この無名のヘッドホンを一躍話題のヘッドホンに押し上げた張本人が私でして、それはもう当時酷い言われようでした。こんなオカルトヘッドホンを誰も信用せず、それを絶賛した私はかなり叩かれ敵だらけだったものです。誰もが聞きもしないで音が良いわけない、ゴミだと決め付けていました。
しかし、約2年、3年とかかって少しずつユーザーが増え、インプレがポツポツと出るようになり、私の意見がとても的確だと言ってくれる人も出てきてくれるようになってきたのです。更に、ヘッドホン界で最も有名なレビューサイトの人もUSTヘッドホンを絶賛し、今では昔と違って高評価を得るに至っています。
例えば私が愛用しているオーディオテクニカのATH-W5000にしても、一昔前は物凄い評価が低かったのです。しかし、私がインプレを書いてから、私の意見に賛同してくれる人が出てくるようになり、今では逆に高評価する人のほうが多いぐらいになっています。
自分の意見を発するというのはとても勇気のいることです。それは人に拒否されることを恐れる人が大多数だからでしょう。酷い音だと誰もが言っている中で音が良いと言える人はそうそういません。
私はそんな中、匿名ではなくブログという場で自分の意見として書き、同じような感想を持っている人が出てきてくれることをとても嬉しく思っています。
話が逸れましたが、USTヘッドホンとローゼンクランツには似たような感覚を覚えます。USTヘッドホンの真髄はリズム感で、これはローゼンクランツでいう音の流れに通じるようにも思います。
そしてこの両者で全くと言っていいほど共通しているのが「奏者のニュアンスをダイレクトに感じられる」点なのです。USTヘッドホンという私のオーディオの原点を、ローゼンクランツの音は思い出させてくれました。
ココ1年道を踏み外していましたが、貝崎様との出会いで軌道修正できました。
ありがとうございました。
ケーブルについて後日ご相談すると思います。
その時はまたよろしくお願いします。
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